2024.04.23

【Google】「上位の広告」の表示位置変更について

【Google】「上位の広告」の表示位置変更について

Google検索広告において、2024年3月末に「上位の広告」の定義が変更されたことはご存知でしょうか?
検索広告は検索画面のなるべく上の方に表示させたいものですよね。

しかし、今回の変更によって、検索広告の表示位置が変わる可能性があるのです。

Googleから届いたメールによると、今まで上位の広告はオーガニックの検索結果の上に表示されていましたが、今後、特定の検索語句ではオーガニックの検索結果より下に表示されることがあるそうなんです。

「上位の広告」の定義と公式ヘルプページリンク

変更後の定義に関する2種類の解釈

下の画像は、従来の定義のイメージと、変更後の定義のイメージです。

従来の「上位の広告」イメージ
従来の「上位の広告」イメージ

変更後の「上位の広告」イメージその1
変更後の「上位の広告」イメージその1

弊社としては、変更後の定義について上記(その1)のような解釈をしていますが、下記(その2)のような解釈をされている方もいるようです。

変更後の「上位の広告」イメージその2
変更後の「上位の広告」イメージその2

Googleの窓口に問い合わせをしてみましたが、どちらの表示になるか明確な回答ができるだけの情報が窓口に降りてきていない、とのことでした(2024年4月18日時点)。

公式ヘルプページによる変更の詳細とリンク

Google管理画面

以上がGoogle広告ヘルプページによる変更の詳細です。

自然検索よりも下に表示されるケースとは

それでは、特定の検索語句で上位の広告がオーガニックの検索結果より下に表示される可能性とはどういうものが考えられるでしょうか。
Googleの生成AI Gemini(Google Bardが2024年2月に名称変更)にチャットで聞いてみました。

商標を含む検索語句:商標権侵害を防ぐために商標を含むキーワードで入札できない場合があり、検索結果の方が上位に表示される。

情報収集目的の検索語句:ユーザーは広告よりもオーガニック検索結果の方が信頼できると判断するため、検索結果の方が上位に表示される。

ローカル検索:ユーザーの所在地に近い店舗やサービスを優先的に表示するため、検索結果の方が上位に表示される。

その他:季節性やユーザーの検索履歴などの要因で、検索結果の方が上位に表示される。

以上、Geminiの回答をご紹介しました。

また、Googleは生成AIに力を入れているようなので、生成AIによる回答を検索画面の一番上に表示し、広告が邪魔にならないようにするためではないか、と考えられます。
あくまで予想ですが、Googleの生成AIによる検索体験(SEG)は現在テスト環境で利用できるようになっており、生成AIは個々のユーザーにとって最適化された関連性の高い情報を優先的に表示するものなので、この可能性は高いのではないかと思っています。

以上、ざっくりと可能性を探ってみました。
まだ実際にどのような影響が出てくるか分かりませんが、上記のことを想定して、検索結果と関連度の高い広告を作成し、希望する位置に広告を出せるようにしたいですね。

(2024年4月19日初稿)

著者

ヨクスル広告運用チーム