Meta広告でキャンペーンを作成していると、「Advantage+」という設定項目を見かけたことはありませんか?
実はこのAdvantage+、新規キャンペーン作成時に自動でONになっていることが多く、気づかずに配信を始めてしまうリスクがあります。
この記事では、Advantage+とは何か? どのようにオフにするのか? について、わかりやすく解説します。
目次
Meta広告のAdvantage+とは?
Advantage+とは、Metaが提供する「広告配信の自動最適化機能群」の総称です。
配信先・ターゲット・クリエイティブ(広告表現)などをMetaのAIが判断し、細かい設定をしなくても「成果が出やすい」とされる内容で、自動で配信してくれます。
代表的な機能は以下の3つです:
- Advantage+配置:Metaが自動で配信面を選定
- Advantage+オーディエンス:指定ターゲットに加え、類似ユーザーにも配信を拡張
- Advantage+クリエイティブ:画像の明るさやコントラストを自動調整したり、画像やテキストの組み合わせ調整から、新しいバリエーションの生成まで自動で対応
「おすすめの設定」が事実上唯一の選択肢になっている現状に注意
かつてはキャンペーン作成時に「手動作成」と「おすすめの設定(Advantage+)」の選択肢がありましたが、現在は多くのアカウントで「手動作成」の選択肢がなくなり、Advantage+の推奨設定が事実上唯一の選択肢となっています。
これにより、ユーザーは以下の各機能の設定を個別に確認し、必要に応じてオフにする必要があります。
- Advantage+配置:現在はデフォルトでONになっていることが多い
- Advantage+オーディエンス(詳細ターゲティングの拡張):現在はデフォルトでONになっていることが多い
- Advantage+クリエイティブ(自動クリエイティブ改善):2025年8月時点では、「クリエイティブの画像生成」と「エンハンス」の2種類があり、後者はデフォルトでオンになっている項目がある。前者は多くのアカウントでデフォルトオフだが、今後ONに切り替わる可能性もあり、注意が必要
これらの設定はUI上で分かりにくい場所に配置されており、誤操作や設定漏れにより意図しない配信内容となってしまうリスクがあります。
よくある“つまずき”
Meta広告を運用していると、Advantage+の存在に気づかず設定を進めてしまうリスクがあると感じます。
想定されるトラブルとしては・・・
事例①
「InstagramやFacebookで配信したかっただけなのに、他の配信面にも配信されていた。」
原因は、Advantage+配置(Metaが自動で配信面を選定)
⇒Audience NetworkなどMeta以外の外部アプリにも配信されます。
事例②
「30代までの女性に限り配信したかったのに、他の年代や男性にも配信されていた。」
原因は、Advantage+オーディエンス(Metaが類似ユーザーにも配信を拡張)
⇒指定したターゲット属性に加え、自動的に類似ユーザーへも拡張して配信されます。
事例③
「画像やテキストが勝手に変更されていて、ブランドイメージと乖離した見え方で配信されていた。」
原因は、Advantage+クリエイティブ(調整~新バリエーション生成まで自動で対応)
⇒画像やテキストの見せ方が大幅に変わることがあり、元のクリエイティブの意図やブランド表現から逸脱してしまうリスクがあります。
Advantage+をオフにする方法
Advantage+は、新しいキャンペーン作成時に初期状態でONになっていることが多いため、意識的にオフにする必要があります。
以下のように設定を変更することで、各自動最適化機能をOFFにできます。
- Advantage+配置をオフにする
→ 広告セットの「配置」セクションで「自動配置(推奨)」の選択を解除し、自分で希望の配信面(Instagramのみなど)を個別に選択する
※2025年8月現在、筆者の環境では「配置制御」という項目にホバーすると、編集ボタンが表示されています
- Advantage+オーディエンスをオフにする
→広告セットの「オーディエンス」セクションで、ターゲティングを拡張する内容のチェックを外したり、制御や元のオプションに切り替える旨の選択ボタンを押す
「保存済みのオーディエンスを使用」から選択する場合は、オーディエンスリスト自体の設定でAdvantage+がオンになっていないかも注意が必要
※2025年8月現在、キャンペーンの種類によってもUIが異なるようです
- Advantage+クリエイティブをオフにする
→①広告の「クリエイティブ」セクションにて、「Advantage+クリエイティブの画像生成」項目の「確認して選択」ボタンから、画像が選択されていないこと、テキストやロゴの追加がオンになっていないことを確認
→②広告の「クリエイティブ」セクションにて、「Advantage+クリエイティブエンハンス」項目で、不要な機能が選択されていないことを確認
情報ラベルはAdvantage+とは別の項目でデフォルトON
また、広告に自動で情報ラベルを付与する機能は、Advantage+クリエイティブとは別の設定項目として存在しています。
これらの機能はほとんどのケースでデフォルトでONになっています。
情報ラベルも、広告の「クリエイティブ」セクション下部に項目があるので、選択済みのものが存在している場合は、設定内容を確認することをおすすめします。
まとめ:気づかないうちにONになっている推奨設定に注意
Meta広告では、ユーザーが明示的に選択しなくても、初期状態でONになっている自動最適化機能が増えています。
広告主の意図しない配信が行われるリスクを防ぐためにも、
- 設定画面を丁寧に確認すること
- 推奨設定がすべてのケースでベストとは限らないと理解すること
が重要です。
Meta広告では仕様やUIの変更が頻繁で、公式のサポートと会話をしていても、窓口まで情報が共有されていなかったり、ヘルプページの更新が追いついていなかったりと、混乱する場面が多いです。
もし「確認が煩雑で見落としがないか不安」「社内で運用に時間が割けない」といった課題があれば、ぜひ代理店への相談もご検討ください。